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なかなか人に聞けない常識~綿とコットンの違い~

夏になり、休日はTシャツやポロシャツの出番が多くなったマキシムです。

このブログをご覧いただいている方の中にも、私のようにTシャツやポロシャツをヘビーローテーションしているという方もいるかもしれませんね。

そんなTシャツやポロシャツに関して、一つの疑問があったので、実際に調べてみました。

それは、素材の綿とコットンの違いについてです。

Tシャツやポロシャツに「綿100%」や「コットン100%」と記載されているのですが、手触りや肌触り、着心地に関しては、まったく違いがありませんでした。

そこで、今回は、なかなか人に聞けない常識シリーズの第3弾として、綿とコットンの違いについてお伝えできればと思います。

過去2回のなかなか人に聞けない常識シリーズは下記をご覧ください。

なかなか人には聞けない常識~クレジットカード編~

なかなか人には聞けない常識~拾得物編~

結論

結論からお伝えすると、綿とコットンは全く同じ素材です。

多少の違いといえば、「コットン」の方が少しオシャレに聞こえるくらいです・・・。

コットンは、綿の英語である【cotton】のカタカナ表記になります。

つまり、「綿100%」「コットン100%」「COTTON 100%」と表記されているものは全て同じ素材を用いたものになります。

私自身、手触りや肌触り、着心地が一緒だったことに納得しました。

では、綿やコットンとはどういう素材なのか、綿やコットンの特徴、なぜ違う表記をされているものがあるのかを一つ一つお伝えできればと思います。

1.なかなか人に聞けない常識~綿とコットンの違い~:どんな素材?

では、綿(コットン)とはどのような素材なのでしょうか。

どのように取れてどのような物に使われるのかをお伝えしていきます。

1-1.綿(コットン)の正体

綿とは、ワタの種子から取れる繊維のことをいい、ワタはアオイ科ワタ属という多年草の総称で、「ワタ」の種子からとれる繊維とその繊維から作られる糸や布のことをいいます。

綿は種子の周りについていて、繊維としての特徴は、伸びにくく丈夫、尚且つ吸水性・吸湿性・通気性・耐熱性が高く、肌触りが良いことから、Tシャツやポロシャツ、下着に使われるケースが多いようです。

デメリットとして挙げるとするならば、縮みやすいことや、シワになりやすいということでしょうか。

ちなみに、蚕の繭からとれる「真綿」や、羊からとれる「羊毛綿」と区別するために、「綿」を「木綿(もめん)」と呼ばれることもあるようです。

1-2.綿(コットン)の用途

綿は吸水性の高さや丈夫さから、タオルやローブなどのタオル地や、ジーパンのデニム、靴下、下着、Tシャツやベッド用のシーツにも使われることが多いようです。

私たちの馴染みの商品は織物が多いですが、それ以外にも、漁網やコーヒーのフィルター、テント、綿紙、製本用材料に使われていることもあるようです。

私自身、タオルや下着は知っていましたが、他にも数多く使われていたので、驚きでした。

2.なかなか人に聞けない常識~綿とコットンの違い~綿とコットンの別の呼び方があるの?

さて、コットンとは綿の英語をカタカナ表記をする名称だということは、先述させていただきましたが、なぜこのような別の呼び方が存在するのでしょうか。

2-1.家庭用品品質表示法で定められている

消費者庁管轄の家庭用品品質表示法という法律があり、そこでは、繊維の名称を示す用語が定められています。

植物繊維である綿は、指定用語(表示名)として、

  • 綿
  • コットン
  • COTTON

の3種類の中で表示をすることとなっています。

そのため、上記の3種類であれば、どのような表示をしても問題が無いようです。

余談ではありますが、羊毛も「毛」「羊毛」「ウール」「WOOL」であれば問題が無いようです。

ちなみに「毛」に関しては、「羊毛」「モヘヤ」「アルパカ」「らくだ」「カシミヤ」「アンゴラ」などにも使われるため、「毛」という表記だけでは、どの動物の毛が使われているか分かりません。

なんだか分かりやすそうで分かりにくいと思ったのは、私だけでしょうか。

2-2.販売する側が選ぶ

では、「綿」「コットン」「COTTON」の使い分けはどのようにされているのでしょうか。

この3つの表記に関しての決まりはない為、最終的には販売側や製造者がどの表記を使用するかを決めているようですね。

確かに、和装や着物に「COTTON」と表記されていると、残念な気持ちになりますので、やはり「綿」と記載してほしいとおもいますし、洋服に関しては、「コットン」「COTTON」という表記の方が、なんだかオシャレに感じますよね。

私も、織物に触れる機会がありますが、綿100%と書いている場合が多いですね。

3.なかなか人に聞けない常識~綿とコットンの違い~:綿(コットン)の特徴

先ほど綿(コットン)の特徴にも少し触れましたが、詳しくお伝えしていければと思います。

特徴を知っておくことで、綿(コットン)をどのように扱えばよいかが分かってくるかもしれません。

3-1.綿(コットン)のメリット

綿(コットン)のメリットは、多くありますが、今回は5つご紹介させていただきます。

夏は涼しく、冬は暖かい

コットンは、夏は通気性がよく、吸湿性が高いことから、サラサラと着ることができますし、冬は保温性の高さから、温かく着ることができます。

そのため、年中快適に使用することができる素材です。

コットン繊維の中心部は空洞になっているため、夏は風が通りやすく、汗を吸収して放出するときに、気化熱が発生することで、温度が下がり、涼しく感じます。

冬は上着を着ることで熱が放出されにくくなることで、体温を逃がさず、温かさを保つことができます。

耐久性がある

他の天然繊維に比べ、綿(コットン)は「水に強い」特徴があります。

そのため、自宅でも選択ができ、毎日洗濯をしたい下着や夏服に適しています。

更に耐熱性も高い為、アイロンもしやすいため、シワができてもアイロンをかけることですぐにシワをのばすことができます。

通気性・吸水性が高い

綿(コットン)繊維の中は空洞になっているため、通気性が高いです。

また、綿(コットン)の繊維が身体の汗などを吸い取り、すばやく外に発散し、湿度の調整をしてくれます。

汗をかいてもしっかり吸収してくれるため、下着やインナー素材として使用されています。

柔らかく肌触りが良い

綿(コットン)の魅力は、柔らかな肌触りといってもいいかもしれません。

赤ちゃん用品の素材として使用されることも多いことからも、肌触りが優れていることもわかります。

また、吸湿性が高い為、静電気が起きづらく、冬にバチッとならないこともポイント高いですよね。

染色しやすく発色がいい

綿(コットン)は、染色しやすい性質の為、多様な染め方ができることから、色やデザインを楽しむことができます。

発色がいいことからも、オシャレな製品も多く、洗濯をしても傷みにくいのが嬉しいですね。

3-2.綿(コットン)のデメリット

メリットの多い綿(コットン)ですが、当然デメリットもあります。

では、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

縮みやすい

綿(コットン)は水には強いですが、洗濯をすると縮みやすくシワになりやすいというデメリットがあります。

吸水性が高いことから、洗濯時に吸収した水分で糸が膨張してしまい、乾燥する過程で自然な長さに戻ろうとすることから縮んでしまうようです。

しかし、脱水後すぐに取り出し、干す前にしわを取るように振り、干した後にシワをのばすように軽くたたくと、縮みを最小限に抑えることができるようです。

乾きにくい

吸水性が高いことから、吸収した水分の蒸発に時間がかかり、乾きにくいことがデメリットです。

そのため、湿気が多い日は雑菌が繁殖してしまうこともあり、ニオイの原因となってしまいます。

そのため、乾かすときには、風通しの良い場所に干すようにしましょう。

まとめ

では、今回のまとめになります。

  • 綿とコットンの違いはなく、同じ素材
  • 綿(コットン)の特徴から、Tシャツや下着によく用いられる
  • 呼び方が違うのは家庭用品品質表示法で定められているため
  • メリットは、年中使用できることも含め、5つある
  • デメリットは、シワがつきやすく、乾きにくいこと

いかがでしたでしょうか。

知っているようで意外と知らないことも多くあります。

このブログでは、今後もなかなか人に聞けない常識をお伝えしていければと思います。

次回もお付き合いいただけると幸いです。

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